夢の風
作詞 大原 友子 作曲 川崎 絵都夫
この曲はある重度肢体不自由障害者の詩に基づいて作曲されたものです。
1年半の訓練により電動車椅子で5つ先の駅にある障害者作業所へ念願の
一人での電車通所ができるようになった喜びを表現しています。
「いってまいります」 丘の上から坂道をおりて行く
風をきって走る電動車イス
山に登った時のように
会う人みんなにあいさつをしながら走る
車のように速く走る
一人で出かけたいな という夢
なかなか実現しなかった
駅員をよぶ わたしは「あーあー」と呼ぶ
「ひとりですか」 「はぁーい」 一人で行きます
一人で走って 電車に乗って 「ただいま!」とかえる
みんなのやさしい風に吹かれて 私の夢が動いた