混声合唱組曲
遙かな時の彼方へと
作詩 片岡 輝 作曲 高嶋 みどり
やがて虹がかかる
胸の奥に
あなたは何を抱いていますか
火と燃える情熱ですか
どこまでも果てしのない
闇ですか
もしかして
さらさらと流れ流れる砂ですか
私の胸には
時に沈み
あるいは弾み
気紛れに
それでもじっと辺りをうかがう
小さな獣がひそんでいて
誰かが通りがかるのを
ひがな一日待っています
ほら
もうすぐ夜が明ける
風の向きが変わって
誰かがこっちへやって来る
すれ違いざま
私の獣が襲いかかる
おお 海が
海が空から落ちて来る
二人はしぶきを浴びて立ち尽くす
その人が胸に抱いていたのは
汲めど尽きせぬ愛
そして喜び
愛は私の心を癒し
喜びはいま虹となって
空にかかる