混声合唱セレクションA
心 と

うたをうたうのはわすれても

作詩 岸田 衿子  作曲 津田 元

うたをうたうのはわすれても
ゆうぐれののべの花は目にのこります
都をでて 中仙道をバスにのって
バスをおりてから 橋をわたり
手をふった人の顔をわすれても
のべのほくろのような
えんじいろの花が 目にのこります
川の音が とおくなり
きのうの電話の声をわすれても
のべには のべのしずけさあふれ
花々に 花々のつぶやきあふれて
わたしは わたしを見失います