海・三代(三題)
編曲 吉田 孝古麿

この曲は、合唱祭等において全員合唱として歌えるように編曲されました。
明治・大正・昭和の三代に作られた三つの曲(三題)で構成されています。

われは海の子 −明治ー
文部省唱歌(作詞 不詳  作曲 不詳)  
   明治43年7月「尋常小学校読本唱歌」尋常小学校読本巻十一所載

1.我は海の子白浪(しらなみ)の
     さわぐいそべの松原に
   煙たなびく とまやこそ
     我がなつかしき住家(すみか)なれ

2.生まれてしおに 浴(ゆあみ)して
     浪(なみ)を子守の歌と聞き
   千里(せんり)寄せくる海の気を
     吸いてわらべとなりにけり 


  
<歌い方>1,2番共男声が上記歌詞で元気よく歌う。
         女声は1番はなし、2番で「ラン ラン・・・」のみ歌う

 

  −大正−
文部省唱歌(作詞 不詳  作曲 不詳)
   大正2年5月「尋常小学唱歌(五)」

1.,松原遠く 消ゆるところ
   白帆の影は浮かぶ
    干網(ほしあみ)浜に高くして
   鴎(かもめ)は低く 波に飛ぶ
      見よ昼の海
      見よ昼の海


2.島山闇に 著(しる)きあたり
   漁火(いさりび) 光淡し
    寄る波 岸に緩く(ゆるく)して
   浦風軽く 沙(いさご)吹く
      見よ 夜の海
      見よ 夜の海

  
<歌い方>1番、2番共に女声がメロディーを歌い、
         男声は「見よ」の後「うみよ」と呼びかけるのみ


う み
   −昭和−
作詞 林 柳波  作曲 井上 武士
   昭和16年3月「ウタノホン(上)」

1.うみは ひろいな
    大きいな
  月が のぼるし
    日がしずむ

2.うみは 大なみ
    あおいなみ
  ゆれて どこまで
    つづくやら

3.うみに おふねを
    うかばして
  いって みたいな
    よそのくに

  
<歌い方>1番は男声、2番は女声がメロディを歌う。
          3番はアルトとベースがメロディ、ソプラノとテナーが「ルールー」と歌い
          「いってみたいな よそのくに」で同じメロディ(一部音は異なる)となる。