混声合唱曲集空とぶうさぎ 
 〜ボニージャックス「車椅子のおしゃべり」より

1.両手ですくってみたら
作詞 小林 優子  作曲 小六 禮次郎  編曲 西脇 久夫

ボニージャックスが制作してきたCDアルバム「車椅子のおしゃべり」は、すべて
身体に障害を持つ子供たちの詩をもとにした作品群です。



<小林優子さん>
「この詩を書いてから長い月日が流れ、さびしさの色あいも変わりましたが、
さびしさはいまもまだ私の分身です・・・・・」。最近、優子さんから寄せられた
お便りです。お母さんと一緒に「野火」の会に入会、詩人の高田敏子先生の
教えを受けるようになって七年目に、詩集「一輪の薔薇」を出版しました。
「両手ですくってみたら」はその第一作です。レコード吹き込みの話に、受話
器のむこうから先生のはずんだ明るい声が返ってきました。
「優子さんはね、今では小林さんではなくて、青木優子さんになられたんですよ。
ご主人と同じ悩みを分かちあいながら、とっても幸せな毎日を過ごしていらっしゃ
います・・・・」                    (曲集の作詩者紹介より)

さびしさを
両手ですくって
心の中を のぞいてみたら
残っているのは かすばかり
捨てようとした淋しさを
そっともどして あげました
私の大事な 分身です