童声・混声合唱と2台のピアノのための
日本の四季
瀧 廉太郎の作品による
三善 晃 構成・編曲
これは瀧 廉太郎の作品16曲(作曲・編曲)を、春から春まで一年四季の
メドレーの形に編曲・構成されたもので、編成には女声・男声・童声と2台
のピアノを用い、それらを曲によって組み合わせたものです。
16.花
作歌 武島 又次郎(羽衣) 作曲 瀧 廉太郎
春のうらゝの 隅田川
のぼりくだりの船人が
櫂(かい)のしづくも花と散る
ながめを何にたとふべき
見ずやあけぼの露浴びて
われにもの言ふ桜木を
見ずや夕ぐれ手をのべて
われさしまねく青柳を
錦おりなす長堤(ちょうてい)に
くるればのぼるおぼろ月
げに一刻も千金の
ながめを何にたとふべき