夏の嵐
作詩 中村千江子  作曲 湯山昭


わたしの夏
夏の嵐は なぜ いってしまった
わたしの この心に
きずあと えぐるように彫(ほ)りつけて
ああ 夏の嵐
紅のカンナの花
こんなに するどく
目にうつるの なぜかしら?

わたしの夏
夏の嵐は まだ うずいている
わたしの 胸の底を
激しい 波のようにうならせて
ああ 夏の嵐
そのあとの青い空が
こんなに むなしく
まぶしいのは なぜかしら?

わたしの夏
夏の嵐よ 思い出の日々よ
わたしの このためいき
夜ふけの 霧の中にただよわせ
ああ 夏の嵐
スカッシュの 泡のつぶが
こんなに つれなく
消えてくのは なぜかしら?