言葉は
 谷川俊太郎 作詩  信長貴富 作曲

言葉は種子
いにしえからの大地に眠る

言葉は新芽
赤ん坊の唇に生まれる

言葉は蕾
恋人たちの心にひそみ

言葉は華
歌われて大気に開く

言葉は枝
風にのって空をくすぐり

言葉は根っこ
ほのかな魂の闇にひろがる

言葉は葉っぱ
枯れて新しい季節にのぞみ

言葉は果実
苦しみの夜に実り
喜びの日々に熟して

限りなく深まる意味で
味わい尽くせぬ微妙な味で
人々の心むすぶ

<下線部は作曲されていない>