作詩 伊藤 海彦 作曲 大中 恩
1.野 道 で
呼んでいる 呼んでいる
            遠い風
あんなに碧いかなたから
呼んでいる 呼んでいる
            遠い声
あんなに光るむこうから
       −−−さようなら
           背戸の鶏(にわとり)
           さようなら
           ズミの花、柿若葉
           かやぶきの屋根、はねつるべ
           さようなら
           小さく つましい 人のくらし
踏んで行く 踏んで行く
             ひとつの道
私は風にまねかれて
たしかめる たしかめる
             ひとつの道
私は声にうなづいて
私は思う はるかなものを
この道の 道のはて
             はるかなものを