混声合唱曲集空とぶうさぎ
〜ボニージャックス「車椅子のおしゃべり」より
7.バ ラ
作詞 押見 一彦 作曲 小六 禮次郎 編曲 西脇 久夫
ボニージャックスが制作してきたCDアルバム「車椅子のおしゃべり」は、すべて
身体に障害を持つ子供たちの詩をもとにした作品群です。
<押見 一彦さん>
一彦君は六歳のとき、筋ジスと診断され、八歳で歩行不能となりました。十三歳のとき、
境マツ先生の訪問指導で詩を書き始めました。「バラ」はその最初の作品です。
一彦君が二十一歳で亡くなるまで、お母さんはそれこそ影のようにつき添い、排泄から
寝返りにいたるまで一彦君の手足となって人生を共にしました。一彦君は「バラ」をはじめ、
お母さんを描いた詩をたくさん遺して世を去りました。
(曲集の作詩者紹介より)
お母さんが バラをつんだ
バラは
とっても赤い
かびんに二つならんだ
つぼみと
ひらいたのが
ならんだ
お母さんと
ぼくみたい